quintessence 名詞 <penkwe 表1>3 <esse 表2>6
=========* 註 *=========
「第五の元素」は、古代ギリシャのアリストテレスにおいては、地上界を作っている四元素(土、水、空気、火)に対し、天界を作っているものであった。
四元素には重さがあり、それらが混合した様々な物質からできている地球は天の下に重く静止している。一方、「第五の元素」は重さを持たず、第五元素からなる
天球は軽いから、地球の周りを動くのだと考えられていた。
しかし中世ヨーロッパの錬金術において、「第五の元素」は、天界だけでなく地上にも深く及んでいる霊妙なる「精」であると考えられるようになった。
この「精髄」quinta essentia を様々な物質から取り出し、金を生み出す「賢者の石」としたり万能薬としたりすることが、錬金術師たちの課題であった。
英語 quintessence は、中世ラテン語 quinta essentia を直接、あるいは古フランス語 quinteessence を介して借入したものである。