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語末が [ アクセントのある a + 子音字 ] の
a の発音 ◆
フォニックスの基本ルール
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原則の発音は /æ/ 例外の発音
単語が、アクセントのある a のあとに子音字だけが続いて終わる時、子音字の前の a の発音は、 a の「短音」で
ある /æ/ になります。これは最も基本的な短音のルールの一つです。
日本人にとって /æ/ は、慣れないうちは強く意識しないと出せない音です。あごを下げ咽喉をひきしめるようにして、「あ」と「え」の中間の音を出します。
下の表では右側に、日本人にとって紛らわしい語を並べてあります。
正しく発音しなければ、通じないことがあるのがわかると思います。
a のあとに複数の子音字が並んでいても、子音字の前の a はルールどおり /æ/ になります。
多音節の語でも、アクセントがあれば最後の音節の a はルール通り /æ/ になります。
赤は第一アクセント、ピンクは第二アクセントです。
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語末が [ アクセントのある a + 子音字 ] の
a の例外的な発音 ◆
まず、 /アー/ と発音される例外です。 規則的発音は /æ/
qu のあとの a の短音 w のあとの a の短音 |
次は、 /オー/ と発音される例外です。
次の語も日本語では音が変わっていますから注意しましょう。
最後に、例外ではないのですが少々やっかいな問題に触れます。規則的な発音の表にある、branch や grasp の a が /アー/ と発音
されるのを聞いたことがありませんか。フォニックスのルールに従うと /æ/ になるはず
なのに、 /アー/ と発音されるのを耳にして気になっていた語を、以下の二つの辞典を使って調べてみました。
The American Heritage College Dictionary (Third Edition)
Webster’s New World College Dictionary (Fourth Edition)
次の表にあげた4語は、両方の辞典で /æ/ と /アー/ を併記していました。
全てを調べたわけではありませんが、 /アー/ の音も載せている語の数では、Webster's のほ
うが格段に多いので驚きました。この辞典で両音併記されていた語 (American Heritageでは /æ/ のみ) を参考までにあげておきます。
chaff staff
craft draft shaft
blanch branch
command demand
chant grant plant
graph
ask task
clasp grasp
brass class pass
cast fast last
これだけ沢山あると、のどを引き締めて /æ/ の音を出すのは大変で、できるなら避けたいアメリカ人も案外多いのでは、などと
思ってしまいますが、どうなのでしょうか。それはさておき、慣れないうちは、 /æ/ の音を確実に出すべき語と /アー/ でもよい語を
区別して覚えるより、ルールどおりの /æ/ で統一して覚えるほうが簡単だと思います。
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