語末が [ アクセントのある a子音字 ] の a の発音   
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      原則の発音は /æ/    例外の発音

単語が、アクセントのある a のあとに子音字だけが続いて終わる時、子音字の前の a の発音は、 a の「短音」で ある /æ/ になります。これは最も基本的な短音のルールの一つです。

日本人にとって /æ/ は、慣れないうちは強く意識しないと出せない音です。あごを下げ咽喉をひきしめるようにして、「あ」と「え」の中間の音を出します。 下の表では右側に、日本人にとって紛らわしい語を並べてあります。 正しく発音しなければ、通じないことがあるのがわかると思います。




a のあとに複数の子音字が並んでいても、子音字の前の a はルールどおり /æ/ になります。




多音節の語でも、アクセントがあれば最後の音節の a はルール通り /æ/ になります。 赤は第一アクセント、ピンクは第二アクセントです。




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  語末が [ アクセントのある a子音字 ] の a の例外的な発音

まず、 /アー/ と発音される例外です。                     
規則的発音は /æ/



















qu のあとの a の短音
w のあとの a の短音


次は、 /オー/ と発音される例外です。 




次の語も日本語では音が変わっていますから注意しましょう。 




最後に、例外ではないのですが少々やっかいな問題に触れます。規則的な発音の表にある、branchgraspa が /アー/ と発音 されるのを聞いたことがありませんか。フォニックスのルールに従うと /æ/ になるはず なのに、 /アー/ と発音されるのを耳にして気になっていた語を、以下の二つの辞典を使って調べてみました。

  The American Heritage College Dictionary (Third Edition)
  Webster’s New World College Dictionary (Fourth Edition)

次の表にあげた4語は、両方の辞典で /æ/ と /アー/ を併記していました。



全てを調べたわけではありませんが、 /アー/ の音も載せている語の数では、Webster's のほ うが格段に多いので驚きました。この辞典で両音併記されていた語 (American Heritageでは /æ/ のみ) を参考までにあげておきます。

 chaff   staff
 craft    draft   shaft
 blanch   branch
 command   demand
 chant   grant   plant
 graph
 ask   task
 clasp   grasp
 brass   class   pass
 cast   fast   last 

これだけ沢山あると、のどを引き締めて /æ/ の音を出すのは大変で、できるなら避けたいアメリカ人も案外多いのでは、などと 思ってしまいますが、どうなのでしょうか。それはさておき、慣れないうちは、 /æ/ の音を確実に出すべき語と /アー/ でもよい語を 区別して覚えるより、ルールどおりの /æ/ で統一して覚えるほうが簡単だと思います。

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