英語史の初歩 • その1
英語は、五世紀半ば頃にブリテン島に移住したアングロ・サクソン族の言語が発達したもので、千五百年以上の歴史を
持つ。アングロ・サクソン族とは、その民族大移動によって古代ローマ帝国滅亡のきっかけを作ったとも言われる
ゲルマン民族の一派である。どの言語も長い年月がたつとかなり姿を変えるものであろうが、英語の変貌は
大変特異なものであった。ここでは文法と語彙の変化について、英語学習上役立ちそうな初歩的知識をお届けする。
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英語はドイツ語やフランス語に比べて、文法的にはより単純で語彙的にはより複雑だと言われている。